農林中央金庫は、アメリカ国債など外国債券の運用で多額の含み損を抱えていることが明らかになっていて、ことし4月から6月までの3か月間の決算では、最終的な損益が4127億円の赤字になったと発表しました。
外国債券の一部を売却し、含み損を実際の損失として確定させたためです。
農林中金は今後、収益が見込みにくい外国債券をさらに売却する方針で、これにより来年3月期の最終赤字は、1兆5000億円規模に膨らむ可能性があるとしています。
そのうえで、財務基盤の強化が必要だとして、JAなどからの出資と、資本とみなされる「劣後ローン」を組み合わせ、合わせて1兆3000億円余りの資本増強を行うことを決めました。
農林中金は、リーマンショックの影響で2009年3月期の決算で巨額の赤字を計上した際も、1兆9000億円に上る資本増強を余儀なくされました。
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