「朝のフレッシュ」シリーズやチルドピザなどは値上げ後も売れた

伊藤ハム米久ホールディングス(HD)が1日発表した2024年4〜6月期連結決算は、純利益が前年同期比12%減の29億円だった。国内での牛肉と豚肉の消費低迷、肉の調達費や物流費の増加などが響き食肉事業が減益だった。ハム・ソーセージなどの加工食品事業は値上げの効果で堅調だが、補えなかった。

売上高は4%増の2357億円、営業利益は26%減の39億円だった。4月にハム・ソーセージなど220品目の値上げを実施した後も、「朝のフレッシュ」シリーズやチルドピザなどの売れ行きが好調だった。国内の食肉事業では価格が上昇したことで相対的に安価な鶏肉の需要が高まり、牛肉や豚肉の販売数量が減少した。海外の食肉事業では中国への輸出が同国の景気減退の影響で減少した。

25年3月期の業績予想は据え置いた。売上高で前期比2%増の9700億円、純利益で3%増の160億円を見込む。10月に再び加工食品の値上げをするほか、食肉事業では在庫管理を改善することでロスを減らして収益の改善を狙う。

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