みずほリースか部追加取得で負ののれん発生益を計上した

丸紅が1日発表した2024年4〜6月期の連結決算(国際会計基準)は、純利益が前年同月比1%増の1426億円だった。みずほリース株式の追加取得にともなう負ののれん発生益約100億円の計上に加え、円安効果による上振れや銅価格上昇が寄与した。

通期計画に対する進捗率は30%だった。セグメント別純利益はみずほリースを含む金融・リース・不動産が235億円と2.6倍になった。航空機リース事業も好調だった。

アグリは4%増の250億円だった。主力の米農業資材子会社は穀物価格下落の影響で減益だったが、前年同期に赤字だった米国などの肥料卸売事業やブラジルの農業資材が黒字転換し全体では増益となった。

一方、セグメント別で最も利益が大きい金属は21%減の345億円だった。オーストラリアの原料炭事業が価格下落の影響を受けたほか、前年同期に一般投資先から受け取った58億円の特別配当がなくなった反動が出た。銅は価格上昇で南米の事業が増益だったが補えなかった。

25年3月期の業績予想は据え置いた。純利益は2%増の4800億円を計画する。不測の減損などに備えて期初に設定した200億円は4〜6月期に使用しなかったため上振れ要因となる。

1ドル=140円の通期為替予想は据え置いた。日銀が決めた追加利上げについて古谷孝之最高財務責任者(CFO)は「円安の基調が変わって円高にいくことはもともと考えていたため違和感はない。今後の利上げの継続性やペースを注視していきたい」と述べた。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。