サイバーエージェントは通期業績を上方修正した

サイバーエージェントは31日、2024年9月期の連結純利益が前期の3.1倍の165億円になる見通しだと発表した。従来予想(80億円)を大きく上回る。広告やメディアなどの主力事業が好調なほか、ゲーム事業で新たに投入したスマートフォンゲーム「学園アイドルマスター」なども伸びる。

売上高は10%増の7900億円と400億円上振れする。独自開発の生成AI(人工知能)を広告効果の予測精度向上に活用したこともあり、インターネット広告事業が伸びる。

ゲーム事業はバンダイナムコエンターテインメントとの協業作品の学園アイドルマスターが貢献する。歌とダンスがうまくなるアイドルを育成するゲームで5月16日に配信を始め、同下旬には100万ダウンロードを突破したと発表していた。ゲーム「ウマ娘プリティーダービー」のIP活用も進む。5月公開したウマ娘の映画は公開1カ月弱で興行収入10億円超えのヒットだった。

欧州サッカー選手権(UEFA EURO 2024)の全試合無料生中継で注目を集めたインターネットテレビ「ABEMA(アベマ)」などメディア事業も伸びる。6月、週間視聴者は2700万人を超えた。藤田晋社長はメディア事業の「(営業)黒字基調が定着してきた」と話す。

このほど上場したタイミーの株式売却に伴い、約25億円の増収要因が出ることも明らかにした。現時点で24年通期業績予想には織り込んでいないという。

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