アイントホーフェン工科大学の学生らに説明するデクセリアルズの担当者(11日、栃木県下野市)

電子部材メーカー、デクセリアルズの栃木県下野市にある本社工場をオランダの理工系名門大学、アイントホーフェン工科大学の教授や学生ら20人が視察した。海外の大学の視察を受け入れたのは初めて。グローバル人材の採用強化に向けて技術力を広く知ってもらうほか知名度向上につなげる。

学生らを11日招いた。パソコンの液晶などに使われ同社が国際市場で高いシェアを持つ主力製品「反射防止フィルム」の機能を実際に体験し、製造現場や分析室を見学。同社のエンジニアとのディスカッションなども実施した。

訪問は同大学で毎年恒例の国際研究プロジェクトの一環という。アイントホーフェン市は200以上のハイテク企業が集積するオランダ有数の研究都市。デクセリアルズは同市の産学官連携プロジェクトに参画し、そのつながりで視察が実現した。

同社の上野祥史コーポレートR&D本部長は「海外のアカデミアの学生に当社を知ってもらうことは、会社を成長させていくためのグローバル人材獲得の意味でもすばらしい機会だ。今後も国内外にこだわらず交流の場を設けていきたい」と話した。

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