黒田社長が認証に至った経緯を説明した(22日、東京都港区)

ホテル「東横INN」を運営する東横イン(東京・大田)は22日、6月末に取得した「おもてなし規格認証」の紺認証の授与式を開催した。紺認証は上から2番目の評価で、一企業として最多となる国内333事業所で認証を取得した。黒田麻衣子社長は「認証の取得で従業員の働きがいが向上した。今後は利用者満足度や業績の改善につなげていく」と話した。

おもてなし規格認証制度は、経産省が2016年にサービス業の底上げを目的として創設した。紫・紺・金の3段階の認証があり、紫と紺の2つは認証機構による審査が必要になる。インバウンド(訪日外国人)を含めた顧客サービスのほか、従業員の労働環境やデジタル活用など全30項目で審査される。

東横インは24年2月末時点で稼働していた333事業所すべてで紺認証を取得した。新規開業や改修していた国内5事業所についても今後取得を目指す。東横インは23年3月から日本ホスピタリティ推進協会が認定する「おもてなし人材」の育成や覆面調査を受けるなどしてサービスの水準を高め、認証取得につなげた。

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