電池の業界団体である電池サプライチェーン協議会(東京・中央、BASC)は22日、電池産業に関心のある企業を対象にしたセミナーを京都市で開講した。23日までの2日間、電気自動車(EV)向けなど電池を取り巻く市場環境や部品、材料などに関する講義を行う。関西には有力な電池関連のメーカーが多い。セミナーを通じて産業の裾野をさらに広げる。
BASCは2023年から全国でセミナーを開いてきた。今回は5回目で、京都で開くのは初めてとなる。京都府や近隣の大阪府などに拠点を置く地場企業など約30社が参加した。ある参加企業の担当者は「電池産業のこれからの要望や最新の情勢について情報を集めたい」と話した。
BASCは21年に設立された業界団体で、政策提言などの役割を担う。自動車や電池、製造設備や部材といったメーカーだけでなく、商社や保険会社といった業種も幅広く加盟している。24年6月時点の会員数は211社で、前年同月に比べ67社増えた。
BASCの森島龍太業務執行理事は「京都には大きい電池メーカーがあり、投資も活発だ。電池業界の知識を共有することで、各社の事業転換に活用してほしい」と語った。
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