日本郵船は22日、2025年3月期の連結純利益が前期比71%増の3900億円になる見通しだと発表した。従来予想(2450億円)を1450億円上回る。中東情勢の緊迫で紅海を避けて遠回りとなるアフリカ南端の喜望峰周りの航路が定着し、コンテナ船の需給逼迫で海上運賃の高騰が寄与する。
7月1日に予定していたANAホールディングスへの航空貨物子会社の売却も25年3月末まで遅れる。同社の業績も加味し直したことも上振れ要因だ。
25年3月期の売上高予想は前期比8%増の2兆5700億円と従来予想から2800億円引き上げた。営業利益も23%増の2150億円と500億円引き上げた。陸上の物流事業や自動車船などの不定期専用船事業も堅調だ。円安進行も業績押し上げに貢献する。
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