ドイツ・フランクフルトにある欧州中央銀行の本部=2023年9月(ロイター=共同)

 【ビラサンジョバンニ(イタリア南部)共同】欧州中央銀行(ECB)は18日に開いた理事会で、政策金利の維持を決めた。6月に4年9カ月ぶりの利下げを決めたが、インフレ再燃の懸念が拭えないことから、追加利下げの時期を慎重に判断する。

 主要政策金利を4.25%、市中銀行がECBに余剰資金を預ける際の中銀預金金利を3.75%で据え置く。いずれも6月に0.25%引き下げた。

 ECBは2%のインフレ目標を掲げる。ユーロ圏の6月のインフレ率は2.5%に低下し、目標に近づく。ただ、サービス価格の上昇率は依然4%を超えている。ECBは、家計に負担となる物価高騰を抑えるため、金利を高水準に設定してきた。

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