11人乗りの自動運転車「ARMA(アルマ)」が最高時速12キロメートルで走行(18日、東京都大田区)

鹿島は18日に、特定条件下での無人運転「レベル4」の自動運転バスの運行を東京都大田区で始めた。ソフトバンク子会社で自動運転を手掛けるBOLDLY(ボードリー、東京・港)などと共同で実施する。まず事業の関係者に絞って予約制で運行を始め、8月以降に一般の利用も受け付ける予定だ。

羽田空港に隣接する大規模複合エリア「羽田イノベーションシティ」で運行する。1周約800メートルのルートを、11人乗りの自動運転車「ARMA(アルマ)」が最高時速12キロメートルで走行する。

同日に開いた出発式で鹿島の開発事業本部の加藤篤史事業部長は「施設と第3ターミナル間の運行を1〜2年で実現させたい」と語った。現状では公道での走行の法整備が追いついていないが、早期の整備に期待を示した。

BOLDLYの市場創生部の星野達哉部長は「ボタン一つで行き先に向かう」と自動運転バスの利点を訴える。残業規制の強化などの「2024年問題」で路線バスの運転手不足は深刻化している。レベル4の自動運転バスの発展で、持続可能な公共交通の実現を目指す。

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