実際の現場を想定したロボット設置を目で見て確認できる(2日、東京都大田区)

日立製作所は2日、産業用ロボットの展示施設を東京都大田区と京都市に開設したと発表した。工場の生産ラインの自動化や最適化の事例を実機を使って展示する。人手不足など顧客企業の課題に解決策を提示し、製造現場や物流施設のデジタルトランスフォーメーション(DX)支援事業の受注につなげる。

「オートメーションスクエア羽田」(東京・大田)では、工場や倉庫への導入を想定した搬送や検品、ピッキングなどのロボットを展示する。これまでは顧客に導入例を示す際、実機の紹介が難しく資料での説明にとどまるケースが多かった。日立はDX支援事業に力を入れており、ロボットとIT(情報技術)を組み合わせた業務効率化例を体験する施設を整備した。

新施設では、工場での部材供給、組み立て、検査までの一連の工程をロボットを導入して自動化した例を紹介する。生成AI(人工知能)技術を用いて生産設備の劣化診断ができる設備例も展示する。

年間120社の来場を見込む。海外からの来訪者も想定し羽田空港に近い場所を選定したという。

京都にも拠点を開設

「オートメーションスクエア京都」(京都市)では展示に加え、顧客が実際に作っている商品を使って実機の体験ができる。

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