宝酒造は9月10日にタカラ発酵蒸留サワーを発売する

宝酒造は1日、3年ぶりとなる新ブランドのチューハイ「タカラ発酵蒸留サワー」を9月10日から販売すると発表した。果皮を発酵させてスピリッツを製造する手法を新たに開発し、アルコール度数3%と低くても味と香りに厚みを持たせたという。低アルコールでも満足感を前面に打ち出して「飲みたいが酔いたくはない」客層を取り込む。

ベースとなる焼酎に加えて、チューハイなどの製造過程で廃棄されるかんきつ類の皮で造ったスピリッツをブレンドする。果皮は糖質が少なく油分が多いため発酵させるのが難しいが、出資先のバイオ関連スタートアップと新技術を共同開発した。クリアとレモン、ぶどうの3種類をそろえる。

度数3%は現在の同社製品の中で最も低アルコールの商品となる。同社の市場調査によると仕事や子育てなどで飲酒をしたいけれど酔いたくないというニーズが一定数あることがわかったという。甘くない味わいでお酒好きにも満足してもらえる商品に仕上げたと説明している。

価格は350ミリリットル缶で165円、500ミリリットル缶で233円(いずれも税抜き)。宝酒造が新ブランドのアルコール飲料を展開するのは2021年発売の「タカラcanチューハイすみか」以来となる。

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