象印マホービンが1日発表した2023年12月〜24年5月期の連結決算は、純利益が前年同期比29%増の48億円だった。物流倉庫の移転に伴う固定資産売却益を特別利益に19億円計上したことが寄与した。円安が進行して海外部材の調達費用が増えるなど、為替変動が5億円超の減益要因になったため、営業利益は2%減の43億円となった。

売上高は5%増の475億円だった。日本はオーブンレンジや電気ポットの市場が「縮小傾向にある」(象印マホービン)ものの、炊飯器の最上位モデルの販売が好調に推移し、国内売上高は285億円と6%増えた。人件費などのコスト上昇分を価格に転嫁したことも増収に寄与した。海外は中国や東南アジアで炊飯器、韓国で加湿器の販売が堅調だった。

24年11月期通期の業績見通しは売上高が前期比4%増の870億円、純利益は13%増の50億円とする従来予想を据え置いた。今期の想定為替レートは1ドル=150円と、23年12月公表の想定レートより10円円安に見直した。

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