中国で牛乳・ヨーグルトの販売環境が悪化した(明治ホールディングスが中国で販売するヨーグルト)

明治ホールディングスは9日、2024年3月期の連結純利益が前の期比31%減の480億円になったと発表した。従来予想(27%減の510億円)から30億円下方修正した。中国で牧場を経営する持ち分法適用会社の業績悪化や、牛乳・ヨーグルト事業の減損損失が利益を押し下げた。

中国の景気落ち込みや、価格競争の激化が背景にある。同国で牧場を経営するオーストアジアグループは、需要低迷で生乳が値下がりし収益性が低下した。持ち分法投資損失約62億円を営業外費用に計上する。

中国で市販する牛乳やヨーグルトも競合が激しく、事業採算が悪化した。子会社の牛乳・ヨーグルト事業の生産ラインなどの減損損失約143億円が発生する。

食品の値上げや抗菌薬の販売の伸びなどで、売上高は5%増の1兆1130億円と従来予想(3%増の1兆985億円)を145億円引き上げた。営業利益も12%増の845億円と想定から45億円上振れるものの、中国での不振を補えない。

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