キリンビールは2年連続で一番搾りの味とパッケージを刷新する

キリンビールは19日、主力ビール「キリン一番搾り生ビール」を6月製造分から順次リニューアルすると発表した。発売35年目を迎える定番ビールの味とパッケージを2年連続で刷新する。2023年のビール減税を追い風に伸びる市場の開拓に向け、主力製品をテコ入れする。

6月製造分から家庭用の缶、7月製造分から業務用の瓶・たるを順次刷新する。ビール原料のホップの配合を見直し、麦芽から麦汁をつくり出す仕込み工程の温度を変えたことで、雑味がなく麦のうまみを感じられるようにした。7年ぶりに新たな広告タレントの起用も予定しているという。

1990年発売の一番搾りは、麦汁をろ過する工程で最初に搾り出る「一番搾り麦汁」のみを使う製法が特徴だ。23年の同ブランド販売数量は22年比5%増の2920万ケース(1ケース大瓶20本換算)だった。24年は前年並みとなる計画だ。

キリンビールは4月に定番の価格帯で17年ぶりとなるビール新ブランド「晴れ風」を発売。2カ月で12月までの年間計画の5割超を売り上げた。晴れ風は一番搾りなどの生ビールと異なり、加熱処理をして飲みごたえと飲みやすさを両立させる製法を採用している。

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