電力小売りの東京電力エナジーパートナー(EP)は4日、福岡県と静岡県で都市ガスの販売を始めると発表した。三大都市圏(関東、関西、中部)の販売が中心だったが、地方都市にも広げる。電気とセットで電気料金が安くなるプランも用意する。
福岡県では西部ガス、静岡県では静岡ガスの供給エリアを対象とする。2エリアの都市ガス契約はあわせて115万件あるといい、シェア獲得を目指す。電気とセットで契約すると、西部ガスエリアでは標準家庭(月40立方メートル使用)で年間4900円ほど安くなるという。都市ガスだけの契約でも割安にする。
東電EPは20年に大阪ガスと東邦ガスの供給エリアで関東以外の都市ガスの販売を始めた。24年3月期時点で三大都市圏の契約数は144万件あり、都市ガス販売事業の売上高は3152億円に上る。電力小売り自由化で新電力との競争が激しくなるなか、ガス販売も組み合わせて顧客をつなぎとめる。
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