日立製作所は3日、イタリアの送電事業社とフランスの電力大手から高圧直流送電(HVDC)向け変換所3基を受注したと発表した。2029年までに納入する。変換設備の容量を拡大し、送電容量が従来と比べて3割増の400メガワットに増えるという。
HVDCは長距離間で電力を効率よく送ることができる。日立はHVDC変換所の設備の建て替えに伴い、送配電子会社の日立エナジーを通じて変換設備を導入する。受注額は非公表。
イタリアのサルデーニャ島の発電所からフランスのコルシカ島とイタリアのトスカーナ州に電力を送る送電網に組み込まれる。送電網は400キロメートルで両国間の地下や海底などを結ぶ。
欧州では国や地域間での電力が融通されており、送電網の構築に伴い、日立は関連設備を受注している。
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