食べられない米を使ってつくった名刺

亀田製菓は米菓製造時に発生するコメの廃棄物の再利用を促進するため、廃棄されるものを価値あるものに変える「アップサイクル」を始める。まず同社の工場で不用になったコメを使った名刺を発行して、5月下旬から全従業員に配布する。

製造過程で出る不用品を家畜のエサなどに供給してリサイクルしてきたが、食用にならないコメの有効活用をさらに進める。プロジェクトの名称は「Re Kameda」で、名刺のほかに新たな製品の開発も動き出しているという。

第1弾の「おこめ名刺」は紙卸のペーパル(奈良市)との協働。ペーパルが開発した紙素材「kome-kami 浮世絵ホワイト」を基にした。同素材は紙の強度などを上げるため表面に薬品を塗布する際、コメ由来の液体も使うが、亀田製菓の米菓製造過程で出る不用なコメを使い、コメの形状の名刺を製作した。

おこめ名刺は亀田の米菓スナック開発部社員が挙げたアイデアから生まれた。ペーパルの紙素材は6トンあたり製造時の二酸化炭素(CO2)排出量を約104キログラム削減できたという。

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