三井不動産は23日、宮城県名取市で東北では同社初となる物流施設の竣工式を開いた。災害発生時に住民が一時避難する防災拠点の役割も担う。同日、同社と名取市は防災協定を締結した。

完成したのは「三井不動産ロジスティクスパーク(MFLP)仙台名取Ⅰ」。地上4階建てで、延べ床面積は約4万5千平方メートル。主に県内の消費者向け配送拠点となる。

災害時は3階の車両通行スペースの一部を避難場所として開放する。同社は車両の一時避難や災害用トイレ提供などで協力する。3階は地上から15メートルと東日本大震災級の津波でも安全性を確保できるという。

災害時には一時避難施設になる(23日、三井不動産と名取市の防災協定締結式)

仙台東部道路のスマートICから1キロメートル弱に位置し、運転手が交代する中継輸送のハブ拠点になる。同社の寺島道人東北支店長は「地域の一員として役に立ちたい」と話した。周辺で2棟目の開発も計画している。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。