人とロボットが共存する空間作りの事例や課題を議論した(23日、東京都千代田区)

大手建築設計事務所の日建設計は23日、サービスロボットのルール作りに向けた専門家の交流イベントを開いた。人口減少が進むなか、配送や施設管理に携わるロボットの需要は増す。人とロボットが共存する建物や公共空間の設計に生かす。

一般社団法人ロボットフレンドリー施設推進機構(東京・港)のほか、ロボット分野や不動産の関係者ら50人以上が出席した。ロボットの活用例や運用する際のハード面の課題について議論した。

日建設計の水出喜太郎・常務執行役員は、「ロボットを施設の中で安全に活用するにはルールが必要だ」と指摘した。「パートナーと社会の理解を深めて市場を形成していく」と述べた。

14日にはロボットと共存する暮らしを高校生と考えるワークショップを開いた。日建設計はこれまでにビルや商店街でロボットを運用する実証実験を手掛けてきた。23年12月にはソフトバンクとスマートビルの設計を支援する新会社を設立した。

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