子育てや資格取得のための勉強がしたいなど、条件に合わせた働き方を希望する人が選択する「派遣」労働。派遣情報サイトを運営するエン・ジャパンがユーザーを対象に1月に実施した調査(回答数3776人)では、契約更新を重ねて働きたい仕事(職場)のトップは「仕事内容が合っている」85%だった。「人間関係が良い」75%、「希望の勤務条件」59%、「時給が高い」56%が続いた。

回答者からは、「やりがいがあり、楽しい仕事を選んだときは長続きする傾向にある」(40代女性)、「時給が良くても、上司や同僚が合わない人だと絶対に続かない」(20代男性)などの声が寄せられた。

現在「派遣」で働いている人の契約更新のタイミングは「3カ月ごと」が56%と過半数で、これに「1カ月ごと」「6カ月ごと」が各11%で続いた。すなわち1年未満の契約更新がほぼ8割という結果だった。

派遣会社との間で期間を定めない雇用契約を結ぶ「無期雇用派遣」に興味があるかを聞いたところ、「ある」79%が「ない」21%を圧倒していた。現状では、1年未満での契約更新が大半である実態を考えると、次の派遣先がタイミングよく決まらず、収入が不安定化することを懸念している人が多いと考えられる。

「契約の更新を断ったことがある」人は全体の42%で、理由は「職場の人間関係」33%、「仕事内容が合わなかった」24%、「聞いていた業務内容と実態に相違があった」22%。続けるも辞めるもやはり仕事内容と人間関係がカギになるようだ。

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