明治天皇の伏見桃山陵（京都市伏見区）で今月、手水鉢（ちょうずばち）などが黒色の塗料で落書きされているのが見つかった。京都府警伏見署が器物損壊の疑いで少年に事情を聴いていることが9日、署への取材でわかった。
宮内庁の桃山陵墓監区事務所によると、落書きは1日と4日に見つかった。陵へ続く大階段の下にある制札屋形の土台と、階段の上にある石柵、手水鉢の両側面にあったという。いずれも黒色の塗料で、文字のような落書きだったという。
署によると、8日に「以前近くで落書きをしていた人と似ている不審者がいる」と110番通報があり、陵周辺を警戒していた署員が少年を発見して職務質問。陵での落書きを認める趣旨の発言をしているといい、任意の事情聴取を続けているという。（木子慎太郎）
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