逮捕されたのは、柏市に住む無職の成島明彦容疑者(36)です。

警察によりますと、先月15日の午後0時半すぎ、柏市松ケ崎の市道で、自転車で対向車線にはみ出し、50代の女性が運転する車を妨害する「あおり運転」をしたとして、道路交通法違反の疑いが持たれています。

調べに対し「自転車に乗っていただけで、対向車に危害を及ぼすような運転はしていない」と容疑を否認しているということです。

警察によりますと、柏市周辺では、ことしに入って同じような事案の通報が合わせて42件寄せられていました。

警察は、同じような行為を繰り返していた疑いがあるとみて詳しく調べています。

容疑者は、4年前にも埼玉県内で自転車であおり運転をしたとして逮捕され、その翌年に懲役8か月の実刑判決を言い渡されていました。

自転車でセンターライン付近走る様子などが

千葉県柏市周辺では、ことしに入ってから自転車で車の通行を妨害する行為が繰り返し目撃されていて、住民などから「ひょっこり男」などと呼ばれていました。

今月1日の午後5時半ごろ、柏市旭町の県道で撮影されたタクシーのドライブレコーダーの映像には、渋滞で車が停車するなか、自転車がセンターライン付近を走り去る様子がうつっていました。

自転車に乗っていた男は、サングラスをかけ、傘をさしているのが確認できます。

タクシーを運転していた50代のドライバーによりますと、自転車は停車している車から数十センチの距離まで接近し、衝突しそうだと感じたということです。

ドライバーは「車が動いたらぶつかっていただろうと感じる距離で、びっくりしました。自転車が危険な行為をしていても、車側がけがをさせるおそれがあり、注意して運転していました」と話していました。

また、柏市南増尾の店舗に設置された防犯カメラには、先月7日の午後6時ごろ、白い乗用車が交差点を右折したあと、急ブレーキをかけて停車する様子がうつっていました。

その直後に、急停車した車と信号待ちをする車の間をぬうようにして、センターライン付近を走る自転車が現れます。

乗っていたのはサングラスをかけた金髪の男で、急停車した車を気にするそぶりもなく、そのまま走り去っていきました。

過去にも自転車で妨害行為繰り返す

逮捕された成島容疑者は、過去にも自転車で車の通行を妨害する行為を繰り返していました。

2019年に埼玉県桶川市で撮影されたドライブレコーダーの映像には、対向車線からセンターライン沿いを、黒いスーツを着た容疑者が自転車に乗って走ってくる様子がうつっていました。

そして、突然、自転車の前輪部分をセンターラインからはみ出させて、車の前に飛び出そうとしてきました。

車が急ブレーキをかけてハンドルを左に切ったため、衝突をまぬがれましたが、容疑者は何も言わずに走り去りました。

2020年に桶川市内で撮影された別のドライブレコーダーの映像にも、車の通行を妨害する様子がうつっていました。

自転車で車道を走る金髪の人物が容疑者です。

対向車線から白い車が近づいてきた次の瞬間。

突然、自転車をセンターラインに寄せます。

車が急ブレーキをかけますが、自転車はそのまま走り去りました。

ドライブレコーダーには、この前にも突然センターラインをはみ出す行為などを繰り返している様子が収められていました。

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