能登半島地震の災害ボランティアについて、石川県の馳浩知事は8日、ゴールデンウイーク(GW、4月27日~5月6日)中に能登地方の6市町で延べ1万429人が参加し、GW前の10日間(4月13~22日)の1.7倍になったと明らかにした。5日は過去最多の1328人が参加した。

馳浩・石川県知事

 被災者からボランティアニーズの聞き取りを進めた輪島市は、GW中の参加が1764人で、GW前の3倍に伸びた。珠洲(すず)市では6市町の中では最多の2020人が活動し、GW前の1.9倍だった。  知事はボランティアの協力に謝意を示した。宿泊施設不足や広域避難者との日程調整などに課題があるとして、「作業する場所はまだたくさんある。県としてマッチングを含めて支援していく」と述べた。

◆日本航空学園を新たな宿泊拠点に

 県はボランティア活動を促進するため、日本航空学園能登空港キャンパス(輪島市)の校舎内に新たな宿泊拠点を整備し、13日から運用を始める。教室にテントと簡易ベッドを並べ、約100人の宿泊を想定。利用は無料で連泊もできる。駐車場、空調設備、風呂、売店があり、自家用車で参加するボランティアの利用を想定している。(岩本雅子) 

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