天皇、皇后両陛下は17日、能登半島北部で9月に起きた豪雨災害の被災者を見舞うため、石川県輪島市を日帰りで訪問された。元日の地震後の3、4月と合わせ、能登訪問は今年3度目。
両陛下は羽田空港発の特別機で能登空港に到着後、マイクロバスに乗り換え、塚田川の氾濫で家屋が流され、市立輪島中学3年の喜三翼音さん(14)ら4人が亡くなった同市久手川町を訪れた。坂口茂市長から当時の状況について説明を受け、がれきや流木が残る現場を視察し、家屋があった場所に向かって黙礼した。
続いて51人が避難している輪島中を訪問。両陛下は腰をかがめ、「大変だったでしょう」などと声を掛けて回った。市内の自宅が元日の地震で全壊し、仮設住宅も豪雨の被害を受けたと話す吉岡久美子さん(70)を「おつらかったですね」といたわり、吉岡さんは「温かいお言葉をいただき、感謝しかない」と語った。
その後、災害対応に当たった警察署長らをねぎらい、珠洲市長や能登町長からも被災状況について説明を受けた。夜に帰京する。
石川県輪島市久手川町の豪雨被災地を視察される天皇、皇后両陛下。左は坂口茂市長=17日午後(代表撮影)
石川県輪島市久手川町の豪雨被災地で黙礼される天皇、皇后両陛下=17日午後(代表撮影)
避難所を訪れ、被災者に声を掛けられる天皇、皇后両陛下=17日午後、石川県輪島市の市立輪島中(代表撮影)
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。