「みどりの日」の4日、京都市左京区の実相院で、新緑のカエデが漆黒の床に映り込む「床みどり」が見られた。

 4月ごろに芽吹く庭のカエデは、今が新緑の見頃。1721年に御所から移築された客殿の「滝の間」の床に、鮮やかな緑色が映える。

 漆が塗られた床は毎朝、布でから拭きしてつやを出している。約20年前、個人タクシーの運転手が、ホームページで秋の紅葉が映り込む「床もみじ」を紹介したのを機に広く知られ始めたという。

 室内から見えていない高い場所の枝が、床には映り込んでいるといい、寺の岩谷泰輔執事は「人と接すのと同じように、見えていない部分を見て欲しい」

 拝観は午前9時から午後5時まで。滝の間では、写真や動画の撮影はできない。(林敏行)

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