リニア中央新幹線静岡工区を巡り、静岡県の大井川流域自治体の首長とJR東海が24日、静岡市で意見交換した。山梨県側で進めていたトンネル工事のボーリング調査が20日に県境を越え、静岡側に入ったことをJR東海が報告。丹羽俊介社長が「これからも慎重に調査を進めていく」と理解を求めた。

 大井川の流量減少を懸念する川勝平太前知事が調査を拒み続けたが、5月に就任した鈴木康友知事が調査の容認に踏み切った。鈴木氏が次の段階となる着工を認めるかどうかが今後の焦点となっている。

 JR東海は24日の意見交換で、大井川の水資源を利用する地域住民の懸念払拭のため、説明会の開催を提案した。

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