◆秋葉原無差別殺傷 遺族と2人で泣いた日
—元警察庁長官の立場で懇話会に参加した理由は? 実は最初は抵抗があった。事務局の日弁連が死刑廃止を訴えていることも分かっていた。ただ、話を聞くと、従来と違い、いろんな立場の人に議論してもらって、多くの国民が受け入れられる結論を目指したいという話だった。金高雅仁(かねたか・まさひと) 1954年生まれ。78年に警察庁に入り、在イタリア日本大使館一等書記官、富山県警本部長、警察庁官房長、同次長などを歴任。2015年1月に第25代警察庁長官。16年8月退官。
私は警察の現場で凄惨(せいさん)な事件も見てきた。被害者、遺族がどんなひどい目に遭い、どういう思いか見てきた。そこから感じた死刑への考え方を聞いてもらいたかった。廃止論者ばかり集まり廃止論をやるのではなく、そうではない意見も聞き、議論し、結論を出すべきだと考えた。 懇話会の初会合でも言ったが、警察を代表する立場で参加したのではない。警察庁には事前に相談していない。参加がオープンになってから「廃止論者になったのか」と聞いてきた警察関係者もいた。 —死刑制度への考えは? 存置すべきだ、という考えだ。世の中には犯罪によってものすごい苦しみを味わう人がいる。7人が死亡した2008年6月の東京・秋葉原の無差別殺傷事件では現場の指揮に当たった。犠牲になった女子大学生は事件当時、携帯電話で110番をかけていた。そこを加藤智大・元死刑囚(2015年2月に最高裁で死刑確定、2022年7月の刑執行時は39歳)に襲われ、亡くなった。警察に協力している時に被害に遭ったので、事件から数日後、ご自宅に感謝状を渡しに行った。お父さんが待っていた。私と同じ年だった。部屋に女子大学生の演奏したピアノの曲がずっと流れていた。父親は「消せないんです」と言った。一日中、それを流して、何もやる気が起きないと。私にも同じ年頃の子どもがいる。仕事で泣くことはほとんどないが、あの時は2人で泣いた。無差別死傷事件が起きた現場=2008年6月8日、東京都千代田区外神田で
加藤元死刑囚にも事情があった。だけど、どんな事情があってもやってはいけないことをした...残り 2068/3061 文字
「東京新聞デジタル」スタート
この記事は会員限定です。
※宅配(紙)をご購読されている方は、お得な宅配プレミアムプラン(紙の購読料+300円)がオススメです。
会員登録について詳しく見る
よくある質問はこちら
記事に『リアクション』ができます。ご利用には会員登録が必要です。
新規登録 ログインする記事に『リアクション』ができます。ご利用には会員登録が必要です。
新規登録 ログインする記事に『リアクション』ができます。ご利用には会員登録が必要です。
新規登録 ログインする記事に『リアクション』ができます。ご利用には会員登録が必要です。
新規登録 ログインするカテゴリーをフォローする
-
『カテゴリーをフォロー』すると、マイページでまとめて記事を読むことができます。会員の方のみご利用いただけます。
新規登録 ログインする
コメントを書く
有料デジタル会員に登録してコメントを書く。(既に会員の方)ログインする。
コメント機能利用規約コメントを投稿しますか?
コメントを削除しますか?
削除しました。
送信しました。
管理者へ報告
コメント機能利用規約に違反していると思う理由を選択し、内容をお知らせください。
報告する理由
内容の詳細
0 /150文字 `; }); $('.report_types').append(type_list); } var pending_count=resjson.data.status.max_rec-(page*no_item); if (resjson.success) { $('#more_button').html("もっと見る "+pending_count+"件"); $('#page').val(resjson.data.status.next_page) $('#comment_count').html(resjson.data.count); if(resjson.data.status.page_no=='1'){ var comment_title=`みんなのコメント${resjson.data.count}件
` $('#lst-comment-001').append(comment_title); } Object.entries(resjson.data.list).forEach(([key, value]) => { if (value.comment_status != 10) { if (value.reply_count == 0) { return; // Skip this iteration if reply_count is 0 } comment_list += `${value.comment_text}
`; if(value.comment_edit_status==10){ comment_list+=`管理者によりコメント編集済み
`; } comment_list+=` `; comment_list+=`コメントに『リアクション』ができます。ご利用には会員登録が必要です。
新規登録 ログインする `; comment_list+=``; //reply section comment_list+=`${value.self_text}
`; reply_list+=``; reply_list+=`${value.comment_text}
`; if(value.comment_edit_status==10){ reply_list+=`管理者によりコメント編集済み
`; } reply_list+=` `; reply_list+=`コメントに『リアクション』ができます。ご利用には会員登録が必要です。
新規登録 ログインする `; reply_list+=`有料デジタル会員に登録してコメントを書く。(既に会員の方)ログインする。
`; $('#reply-comment-' + comment_id).append(commentBox); const textarea = document.getElementsByClassName(`comment_reply_text_${comment_id}`)[0]; const charCount = document.getElementById(`charCount_${comment_id}`); textarea.addEventListener('input', function () { charCount.textContent = this.value.length; if ( this.value.length > 500) { charCount.style.color = 'red'; } else { charCount.style.color = ''; // Reset to default (black) } }); } function getIcon(icon_name,json,type) { if(type==10){ return `manager-icon.png`; }else if(type==20){ return `author-icon.png`; }else{ const iconArray = Object.values(json); if (iconArray.includes(icon_name)) { return icon_name; } return json["0"]; } } function toggleContent(trigger) { var content = $(trigger).siblings('.js-profile-content'); var isVisible = content.is(':visible'); if (isVisible) { content.removeClass('is-open'); } else { content.addClass('is-open'); } content.toggle(); }鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。