日本原子力発電敦賀原発2号機=7月、福井県敦賀市
原子力規制委員会は13日、日本原子力発電敦賀原発2号機(福井県)を、再稼働の条件となる審査で不合格とすることを正式決定した。原子炉建屋直下に活断層がある可能性が否定できず、原発の新規制基準に適合しないと判断した。審査不合格は2012年の規制委発足後初めて。 即時に廃炉とはならず、再審査の申請も可能だが規制委の結論を覆す新証拠が必要となる。原電は東海第2原発(茨城県)も再稼働の見通しが立っておらず、所有する2基とも運転停止が長期化する見通しとなった。 規制委は8月、原子炉建屋から北約300メートルにある「K断層」が活断層で、建屋直下まで延びている可能性が否定できないと指摘。活断層の上に重要施設を設置してはならないと定めた新規制基準に適合しないと結論付け、一般からの意見公募を実施していた。 規制委の有識者調査団は13年、2号機直下の断層は活断層だと報告。原電はこれに反論する形で15年に審査を申請したが、資料の不備や原電によるデータの無断書き換えなどを受け、審査は2度中断した。
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