多くの命が奪われているパレスチナに思いをはせてもらおうと、東京都内のアート作家2人が、2日から「パレスチナ あたたかい家」と題したイベントを川崎市内で開く。平和を願う思いをともにする全国の作家100人以上が協力。絵画展示のほか、パレスチナ人や作家らのトークイベント、音楽ライブなどがあり、グッズの売り上げやカンパは支援団体に寄付される。12日まで。入場無料。
企画したのは、江戸川区の現代アート作家、木村りべかさん(36)と、調布市のイラストレーター、佐古奈々花さん(33)。2人は昨年10月以降、SNSなどで入る現地からの情報に心を痛め、新宿駅など都心で開かれるデモに通うようになった。アートの力でイスラエル軍による侵攻の中止を呼びかけようと、「プラカード屋さん」として路上にスペースを設け、「パレスチナに自由を」「だれもころさないで」といったメッセージを書いたイラスト入りの手作り看板を配る活動を進めた。今回のイベントは、その輪をさらに広げようと、SNSで全国に協力を求め、実現した。
木村さんは「パレスチナの人が、あたたかい家に帰り、家族と一緒に幸せに過ごせるようになってほしいと企画した。以前は、自分1人がなにかしても意味がないと思っていたけれど、行動しないと何も変わらない。少しでも気になっている人に来てもらい、自分事として考えてもらうきっかけになれば」と話す。
メイン会場は川崎市多摩区登戸新町の「NAMNAM Space」。2日と7~9日は午後1時、それ以外の日は午前11時に開場し、午後9時(12日は午後6時)まで。(上田学)
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