横田めぐみさんは中学1年生だった47年前の1977年11月15日、新潟市の学校から帰る途中、北朝鮮に拉致され、10月には60歳の誕生日を迎えました。
母親の早紀江さんは7日、東京 千代田区で開かれた支援者らの集会に参加し、「まさか47年間という長い年月をめぐみと別れたままでいるとは思っていませんでした。学校の帰りに突然、めぐみは消えてしまい当時は悲しみと絶望の中で涙を流しながら泣きわめいていました」と述べました。
そのうえで「拉致問題は日本にとっても世界にとっても本当に大切な問題です。北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)という方は、寂しい孤独な思いで1人で威張っているのかなとこのごろよく思います。日朝首脳会談で総理大臣が真剣な思いを持って話し合いができたらよいといつも願っています」と述べました。
そして、最後にめぐみさんへのメッセージとして「あなたが生きていることを信じて、帰ってくるその日を信じて待っています。あなたも必ず信じて、たくさんの被害者と一緒に喜びの声をあげて日本の土を踏んでください。どうか病気にならないで元気でいてくださいね」などと呼びかけ、改めて救出を誓いました。
今も安否が分からない拉致被害者は政府が認定しているだけでも12人に上っていますが、健在な親は、88歳の早紀江さんと、有本恵子さんの父親で96歳の明弘さんの2人だけとなっています。
集会のあと早紀江さんは「考えられないようなあまりにも長い47年という年月です。帰国を願って心から祈り続けることが大事だと思っています」と話していました。
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