特殊詐欺の「受け子」をしたとして、埼玉県警は7日、住所不定、職業不詳秋山雄哉容疑者(34)を詐欺容疑で再逮捕し、発表した。秋山容疑者は「まだ何も言えません」と黙秘しているという。秋山容疑者は9月にさいたま市西区であった強盗致傷事件に関わったとして、盗品等運搬容疑で逮捕されていた。

 捜査1課によると、秋山容疑者は他の人物らと共謀して10月9日午後3時ごろから、東京都中野区の男性(当時87)宅に次男をかたって「友だちが800万円を横領して逃げた」「このままだと会社をクビになってしまう」「80万円を用意できないかな」などと複数回電話をかけ、同日午後5時40分ごろ、弁護士を装って男性宅を訪れ、現金80万円をだまし取った疑いがある。

 秋山容疑者は秘匿性の高い通信アプリで指示役らとやりとりしており、県警は秋山容疑者が闇バイトに応募して、事件に関わったとみて調べている。

 秋山容疑者は、9月18日未明にさいたま市西区の住宅で起きた強盗致傷事件の被害品のクレジットカードを使って不正に購入された指輪を運搬したとして、10月18日に盗品等運搬容疑で逮捕されていた。(浅田朋範)

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