メスのカバの「ザン」は1975年に円山動物園で生まれて長く人気者として親しまれ、ともに飼育されていた父親の「ドン」が去年死んでからは、国内最高齢のカバとして知られていました。

「ザン」はことしで49歳になりましたが、3月ごろから食欲や活力の低下が見られるようになり、動物園で投薬などの治療が続けられてきましたが、3日午前7時ごろに死んだということです。

園内には献花台が設置され、ファンが続々と訪れて手を合わせるなどして「ザン」との別れを惜しんでいました。

札幌市内から訪れた9歳の女の子は、「ザン」との思い出を手紙に書いて持ってきたということで「目が合うと気持ちが通じあった気がしてうれしかったです。これからも天国から見守ってほしいです」と話していました。

兵庫県から訪れた40代の女性は「症状が回復するようにと願っていたので残念ですが、天国でお父さんに甘えられているといいなと思います」と話していました。

円山動物園の柴田千賀子園長は「動物園に誕生してから長い間多くの来園者に愛され、カバの魅力を伝えてくれたこと、本当にありがとうございました」とコメントしました。

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