宮城県にある女川原発2号機は先月29日、核分裂反応を抑える制御棒を引き抜いて原子炉を起動し、東日本大震災で停止して以来、13年半余りを経て再稼働しました。

東北電力は3日、発電を再開する予定でしたが、原子炉内に計測した中性子のデータの精度を高めるための機器を入れて引き抜こうとしたところ、途中で動かなくなるトラブルが起こりました。

外部に放射能が漏れるなどの影響はないということですが、東北電力はこのトラブルを受けて機器などの点検を行うため、4日午前8時36分に原子炉を停止しました。

東北電力は今後、トラブルの詳しい原因を調査するとしていて、今の時点では原子炉を再び起動させる時期は未定だということです。

東北電力原子力部の渡邉宣城副部長は3日夜の会見で「しっかり立ち止まって確認することが、地域に対する安心安全にもつながっていくと思う。不具合についても情報を出して透明性を持ちながらやっていきたい」と話していました。

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