いかだにつるされたアコヤガイの入った養殖かご=2020年10月、三重県志摩市の英虞湾

 宮城県は、名産のカキやホヤの養殖が海水温上昇により打撃を受けているとして、東日本では極めて珍しい真珠の養殖に向けた本格調査に乗り出した。調査費など3千万円を盛り込んだ補正予算が10月に成立。産地から情報収集して安定生産が可能かどうか探る。  三陸沖では昨年、水温上昇で多くの魚介類が死滅した。逆に最近では、同県より南で水揚げされるイセエビやタチウオなどが取れるようになっている。県は将来のさらなる水温上昇に備え、温暖な地域で生産が盛んな真珠に着目した。  主要産地である三重県や愛媛県、水温が宮城県に近い福井県の視察を予定。養殖業者などからヒアリングして、漁具の転用が可能かどうかを調べる。


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