ふるさと納税をめぐり兵庫県洲本市がルール違反をした問題で、市議会の福本巧議長は1日、元担当課長の刑事告訴を求める調査特別委員会(百条委)の報告書を上崎勝規市長に提出した。上崎市長は「適切な対応を取りたい」と話した。
報告書は、元課長が返礼品の温泉利用券に関連して虚偽の公文書を作成した疑いや、市発行の商品券でパソコンを購入した業務上横領疑惑などを指摘している。
この日、上崎市長は福本議長から報告書を受け取った後、取材に応じ、「内容を改めて精査するが、極めて重く受け止めている。真摯(しんし)に適切な対応を取っていきたい」と話した。
そのうえで「この件では民間の事業者様にも負担やご迷惑をおかけした。合わせて市民のみなさまに不安や心配をおかけしたことを重ねておわび申し上げる」と謝罪した。
ふるさと納税をめぐって洲本市は、返礼品の温泉利用券で調達費を寄付額の3割以下とする国のルールに違反したとして、2022年に制度から除外された。(天野剛志)
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。