能登半島地震で倒壊し、10カ月となった現在も横倒しのままとなっている石川県輪島市のビル。公費解体に向けた準備が始まった=1日午後

 元日の能登半島地震で倒壊し、横倒しのままになっている石川県輪島市の7階建てビルの公費解体が近く始まることが1日、関係者への取材で分かった。市中心部にあり、車両や歩行者の通行の支障になっていた。倒壊では、隣にある居酒屋の2人が亡くなった。国土交通省は原因究明へ向け現地調査を進めており、解体作業と並行させる。市は年度内の解体完了を目指すとしている。

 解体作業は現地調査に影響する可能性があるため、国交省は輪島市と工法や時期を調整してきた。関係者によると、当初年内の解体開始は困難な見通しだったが、市が早期解体を強く求めたことも踏まえ、調査が必要な基礎部分を残す形で年内着手に至った。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。