5年前の2019年、大阪地検特捜部が捜査した学校法人の土地取引をめぐる横領事件では、当時、捜査を担当した田渕大輔 検事(52)が「検察なめんなよ」と取り調べで罵倒したなどとして特別公務員暴行陵虐の罪に問われ刑事裁判が開かれることになっています。
横領事件で無罪となった大阪の不動産会社の元社長、山岸忍さん(61)は、この捜査を指揮した主任検事が、田渕検事の取り調べを問題視せず容認したほか、別の検事から山岸さんの逮捕を待つよう進言されていたにもかかわらず逮捕を強行したなどとして、特別公務員暴行陵虐や特別公務員職権乱用などの疑いで大阪高等検察庁に告発していました。
山岸さんの弁護士によりますと大阪高検がこの告発を30日、受理したということで、今後、高検が本格的に捜査することになりました。
告発の受理について大阪地方検察庁の田中知子次席検事は「告発の内容について地検では把握していないので、コメントは差し控えたい」としています。
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