30日午後1時50分ごろ、富山県射水市一条の住宅で、「1階の窓から煙が上がっている」と通行人の女性から119番通報があった。射水署によると、火は約30分後に消し止められたが、室内から女性と男児、女児の計3人の遺体が見つかった。他に男性1人が、心肺停止の状態で病院に搬送されたが、死亡が確認されたという。
署によると、この住宅には夫婦と子ども2人が暮らしている。亡くなった4人は、いずれも2階の寝室にいたという。玄関は施錠されていた。
現場は、射水市役所から南東へ約2.5キロの住宅が立ち並ぶ地域。近所の女性は「通行人に火災だと知らされて、玄関の呼び鈴を押したが反応がなかった」と話した。
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県警は31日、死亡した4人はこの家に住む夫妻と子どもと判明したと発表した。
射水署によると、搬送後に亡くなったのは、世帯主で会社員の宮崎重俊さん(29)。司法解剖の結果、死因は火災による急性一酸化炭素中毒とみられる。
妻でパート従業員の朱里(あかり)さん(29)、長男の紳さん(8)、長女の紅(こう)さん(4)は、いずれも首を圧迫された窒息死とみられ、死後数日経っていた。
火災では1階の居間付近など約32平方㍍が焼け、4人は2階の寝室に倒れていた。第三者が侵入した形跡はないといい、署は無理心中の可能性もあるとみて調べている。(佐藤美千代)
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