福島第一原発の2号機では、9月10日に「核燃料デブリ」の試験的な取り出し作業が始まりましたが、装置のカメラに不具合があり、およそ1か月半の中断を経て10月28日に再開されました。
東京電力は30日午前に格納容器の内部に入れた装置で5ミリほどの大きさのデブリをつかみ、このときの作業を記録した映像を31日に公開しました。
映像は、装置の先端につけたカメラが捉えたもので、表面に凹凸があり黒みがかった核燃料デブリに画面右上の装置が近づいたあと、小さな塊を慎重につかみ上げる様子が確認できます。
東京電力によりますと、31日はデブリをつかんだ装置の先端を、外へ通じる配管まで戻す作業が行われたということで、11月1日以降に格納容器の外に取り出したうえで、週明けにも放射線量を測定し、分析施設へ運ぶため専用の容器へ収納する計画です。
核燃料デブリの取り出しは「廃炉最大の難関」とされていて、計画どおり作業が進めば、原発事故後、初めてとなります。
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