岩倉知広 被告(45)は、2018年の3月から4月にかけて日置市で父親と祖母を殺害して遺体を遺棄し、安否確認に訪れた親族を含む男女3人も殺害したとして、殺人と死体遺棄の罪に問われています。
1審で弁護側は「被告は妄想性障害により責任能力が著しく低下していた」と主張しましたが、鹿児島地方裁判所は4年前の2020年、「妄想に支配されるような状況にはなかった」として完全な責任能力があったと認め、死刑を言い渡しました。
被告側が控訴し、30日から福岡高等裁判所宮崎支部で2審の裁判が始まりました。
審理では再び被告の責任能力が争点となり、控訴したあとに精神鑑定を行った医師と、1審で鑑定した医師の2人に対する証人尋問が行われました。
2人はいずれも事件は妄想に誘発された行動だけではなく、被告自身の意思決定による行動も見られると証言し「妄想の影響の程度を事件ごとに検討することが必要だ」と述べました。
次回の裁判は12月24日に開かれる予定です。
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