31日のハロウィーンを前に、東京都渋谷区は30日、観光名所となっている渋谷駅前の忠犬ハチ公像周辺を白いシートと柵で囲った。区はハロウィーン目的で街に来ないように呼びかけており、11月1日朝まで見られない。

◆「ハチ公はお休みします」

ハロウィーン期間中、仮囲いが設置された渋谷駅前の忠犬ハチ公像周辺=東京・渋谷(川上智世撮影)

 これまでハロウィーンになると渋谷に多くの人が押し寄せ、トラブルが起きてきた。区は昨年からこの時期に街に来ないように呼びかけ、今月からは通年で渋谷駅周辺での夜間の路上飲酒を禁止した。  ハチ公像周辺の囲いは昨年に続いて設置。像のすぐ脇を取り囲んだほか、歩道沿いにも設け、像は二重に囲われた。赤文字の日本語や英語で「ハチ公はお休みします」と強調。写真を撮ろうとして戸惑う外国人の姿も見られた。  ハチ公像前で友人と待ち合わせしていた世田谷区の女性会社員(22)は「工事でもしているのかと思った。待ち合わせしていたのでハチ公が見えなくてちょっと困ったけど、ハロウィーンで渋谷に来ないように呼びかけているのは知っている。当日に来るつもりはない」と話していた。(浜崎陽介)

ハロウィーンを前に2重に囲われたハチ公像(中央上)=本社ヘリ「あさづる」から、七森祐也撮影

夜のスクランブル交差点付近で警戒にあたる警察官ら=30日、東京都渋谷区で(平野皓士朗撮影)



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