今月17日に千葉県市川市の住宅で起きた事件では、いずれも自称で横浜市旭区の内装工、高梨謙吾容疑者(21)が強盗傷害の疑いで、住所、職業不詳の藤井柊容疑者(26)がこの家に住む女性を監禁した疑いで逮捕されています。
現場となった住宅には女性と72歳の母親が2人で暮らしていて、母親が20日、NHKの取材に応じました。
事件が発生した17日未明は夜勤で不在だったということで、母親は「仕事から帰宅して家に入ろうとしたら鍵が開いていた。『おかしいな』と思いながら入ったら、めちゃめちゃに荒らされていました」と振り返りました。
その際に撮影した写真には、激しく物色されて足の踏み場もないほど物が散乱している室内や、大きく割れている1階の窓ガラス、それに、こじあけられた金庫などが写っています。
また事件で使われたとみられるハンマーも確認できます。
母親は、2階の部屋で就寝中に容疑者らと居合わせた娘から聞いた話として、「いきなりたたかれて縛られ、『金出せ。金出さないと殺すぞ』と脅されたそうです。『お金ないよ』と言っても、『そんなことねぇだろ』と言われたそうです。縛られた状態で2階から1階に運ばれる途中に落とされたとも言っていました」と話し、娘はろっ骨など数か所を骨折したと説明しました。
娘は事件後、行方が分からなくなり埼玉県内で保護されましたが、「早い段階で見つかってよかった。もし1日、2日かかっていたらどうなっていたか分からない。生きて帰ってくれただけで十分だ」と安どの思いを明かしました。
そして、「人の家に押し入って暴力を加え、監禁までした容疑者たちは許せない。娘は本当にボコボコにされていてかわいそうです」としたうえで、一連の事件について「強盗グループはこれ以上、事件を起こさないでほしい」と訴えました。
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