北海道・知床半島で、サケの定置網漁が本格的なシーズンを迎えている。半島東側の羅臼町沖で10月上旬、定置網の中に潜水した。外洋で大きく成長したサケが、群れを作って泳ぎ回っていた。
漁獲速報(9月末現在)によると、羅臼町のサケの水揚げは35万2313尾で、前年に比べて1.8倍余りと好調だ。ただ、不漁の海域も多く、北海道内全域の水揚げ量は、平均で昨年より2割ほど少ないという。
この日、サケ以外にも様々な種類の魚が定置網に入り込んでいた。
多かったのはサバ類や、煮付けで食べられるエイの仲間「メガネカスベ」。干物にすると美味なカレイの一種「ソウハチ」も、網の底面にびっしりと貼り付いていた。
知床ダイビング企画の関勝則代表は「定置網の中には、マンボウやシイラが入っていることもある。沖合を回遊する魚たちに出会えるのが、定置網ダイビングの魅力です」と話す。(山本智之)
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