富士山の登山をめぐっては、夜通しで山頂を目指すいわゆる「弾丸登山」や相次ぐ遭難が問題となり、静岡県は登山者の通行時間の規制や入山料の徴収などを盛り込んだ条例を来年2月の県議会をめどに制定し、来年の夏山シーズンから実施する方針です。
18日は静岡県側の富士宮口で県や地元の富士宮市の担当職員などおよそ20人が規制の具体的な方法を探るため調査しました。
5合目の登山道入り口では、入山料の徴収などを行う場所として新たにコンテナやテントなどを設置するスペースが限られていることを確認しました。
6合目では手続きをせずに入山した登山者をチェックできる場所を調べ、すべての登山者を漏れなく把握するためにさらに検討が必要になることを確認していました。
静岡県富士山世界遺産課の袖山菜津子班長は「調査結果をもとに、安全に登山してもらえるような規制を目指して検討を進めていきたい」と話していました。
静岡県は来月上旬ごろに関係機関と開く分科会に調査内容を報告し、検討を進めることにしています。
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