日本被団協に所属する長崎県内の被爆者団体では、来年の被爆80年に向け、80人の被爆者の証言を動画で撮影し、世界に向けて発信する取り組みを進めています。
ノーベル平和賞の受賞決定を受けて、18日は急きょ、この団体の会長で日本被団協の代表委員を務める田中重光さんの被爆体験の証言を撮影することになりました。
ノーベル平和賞の受賞について、田中さんは撮影の冒頭「『二度と被爆者をつくるな』という思いで運動したことで、核兵器の非人道性が理解されてきた結果だと感じる。しかし、私たちには核廃絶に向けて、まだまだ大きい役割が残されている」と語り、核兵器廃絶への決意を改めて示しました。
そして、4歳のときに爆心地からおよそ6キロにある自宅で被爆したことや、これまで関わってきた核兵器廃絶の運動など自身の体験を振り返っていました。
撮影のあと田中さんは「この1週間は、うれしさと忙しさで充実していました。この受賞を力に変え、影響を広げていきたい」と話していました。
撮影された動画は、英語の字幕をつけたうえで、団体のYouTubeチャンネルで近く公開される予定だということです。
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