住民票が実家のままで、不在者投票のやり方も分からない―。27日の衆院選投開票を前に、そうした学生に対し制度の利用を案内するイベントが、東京都文京区の中央大キャンパスで開催された。若者世代の投票率向上につなげようと、中央大の学生団体「Vote at Chuo!!」が企画し、投開票日まで計5回実施する。
団体代表で2年の藤田星流さん(21)は「難しい、分からないといった理由で投票権を放棄する学生を減らしたい」と話している。
「選挙は初めて? 今いる地域でも投票できるかもしれませんよ」。公示翌日の16日、中央大茗荷谷キャンパスで藤田さんが学生たちに声をかけていた。
住民票が実家のままという学生に対し、不在者投票用紙を入手する方法を丁寧に説明。希望者には封筒や切手を無償で提供している。
徳島県から上京し、国政選挙の投票は初めてだという女子学生(19)は、住民票を置く自治体の選挙管理委員会に投票用紙などを送ってもらう手続きが必要だと知り「こんなことが必要だなんて」と驚いた様子だった。
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