国土交通省は17日、鉄道事業者を集めた会議で、ディーゼル車両の脱炭素に向けた方針を説明しました。
方針では、燃料の軽油について、使用済みの食用油やミドリムシなどからつくるバイオ燃料に来年度以降、段階的に切り替えるとしています。
鉄道各社は水素の燃料電池で走行する車両の開発を進めていますが、実用化までの時間とコストが課題となっています。
一方、バイオ燃料は現在使われている車両に導入することが可能で、9月からは国の事業として山口県を走るJR岩徳線などで営業列車を使った走行試験も始まっています。
国土交通省は、こうした試験の結果を鉄道各社に共有するとともに、導入に必要な行政手続きの簡素化などの検討を行うとしています。
導入に向けては、バイオ燃料の費用の高さや安定供給などが課題で、事業者側と協議を続けながら取り組みを進めていくことにしています。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。