国際航空宇宙展で展示されている宇宙服など=16日午前、東京都江東区の東京ビッグサイト

 各国の航空宇宙関連企業が集う見本市「国際航空宇宙展」が16日、東京都江東区の東京ビッグサイトで開幕した。新型コロナウイルス禍での中断を経て6年ぶりの開催。空飛ぶクルマ、脱炭素の素材といった新分野の出展が目立った。一方、軍需企業の出展に抗議する人の姿もあった。

 展示会には20カ国から600以上の企業・団体が参加。航空機や宇宙服、小惑星で砂や石を採取した日本の探査機「はやぶさ2」の実物大模型などが並んだ。主催する日本航空宇宙工業会の中村知美会長は開会式で、業界の「さらなる飛躍の契機となることを確信している」とあいさつした。

 4日間の日程で、最終の19日は一般公開され、航空会社による職業紹介や航空自衛隊のコンサートといったイベントが予定されている。

 会場近くでは、参加企業にパレスチナ自治区ガザを攻撃するイスラエルへ武器を提供する企業が含まれているとして、武器取引に反対するグループなどが抗議活動した。

 主催者側は「出展内容に関する判断は来場者にゆだねたい」とのメッセージをホームページに掲載した。

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