気象庁

 気象庁は16日、局地的な豪雨をもたらす線状降水帯の予測を今年は81回出し、実際に発生したのは9・9%に当たる8回だったと明らかにした。今年5月から府県単位で発表する運用を始め、25%程度の的中率を想定していたが、下回った。気象庁の担当者は「評価は難しいが、改善できる点がないか検証したい」としている。  5~9月に線状降水帯は府県単位で17回発生し、このうち予測できなかった「見逃し」は52・9%の9回に上った。9月に能登半島を襲った記録的豪雨も見逃しに当たる。16日に記者会見した森隆志長官は、大雨が少ないとされる東北や北陸では予測が難しいとした上で「精度向上に取り組む」と述べた。  線状降水帯を原因とする災害が近年増えているため、気象庁は2022年6月から予測を開始。発生する可能性を12~6時間前に伝える「半日前予測」を関東甲信、東海、近畿、中国、九州北部など全国11地方ごとに出していたが、今年5月から府県ごとに切り替えた。


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